二の丸からいざ本丸へ
それではいよいよ本丸に進んでいくとしましょう(^_^)/
上田のお城といえばこの東虎口の櫓門が最初に
目につきますね。
櫓門には真田の六文銭の旗がたてられており、
上田城に来る人々を迎えてくれます。
南櫓門の前には堀の水を排水する石樋(いしどい)も
見られます。
石垣の向こうは尼ヶ淵なので堀の水をそのまま
千曲川にながしていたんですね。
そして城門の方へ歩いていきますと、
右側に大きな真田石があるのがわかります。
この真田石には伝説があり昔真田信之公が
現在の上田から松代に移封になったときに、父である
真田昌幸公の形見として松代に運ぼうとしたところ、
ピクリとも動かず断念したというものです。
昌幸公が築城したこの上田城から離れたく
なかったのですかね(・・;)
直径3メートルの巨石です。
この上田城に使われている石垣の石の多くは
北側にある太郎山から運ばれてきたものです。
昔は重機などないので全部人の手で運んだと思うと
城造りの大変さがわかりますね。
ではこの真田石の上にある東虎口櫓門に上がって
みましょう。
この櫓には火縄銃や甲冑など小松姫が乗った駕籠
など貴重な品が展示されています。
(小松姫は徳川家康の家臣である本多忠勝の
娘であり、信之公の奥方です。)
この北櫓と南櫓は一度は民間に払い下げられ、
また買い戻したという経緯があり、今のような
東虎口櫓門となるまで復元された事は歴史ファン
として嬉しいことであり、地元の人達が誇れる
一つのシンボルになっていると思います。
なので、この櫓門の中にはいって観覧する場合は
入る前に靴をスリッパに履き替えます。
靴の汚れで床が傷みますからね。
この櫓門の観覧は有料であり、櫓門近くで入場券が
販売されています。
櫓・櫓門 共通券
一般 300円 500円
個人 高校生以上の学生 200円 300円
小中学生 100円 150円
一般 250円 400円
団体 高校生以上の学生150円 250円
小中学生 50円 80円
櫓門と博物館両方見る場合は共通券を買った方が
お得だと思います。
開館が8:30分
閉館が5:00分
入館は4:30分までです。
櫓門を観覧したあとは本丸跡地に
行ってみましょう(^^)/本丸跡地は
真田神社の横の道を進んでいくと
見えてきます。
本丸跡地は開けた場所にあり、秋に来れば
紅葉が見頃になって綺麗ですし、春に来れば
桜もみれてお花見にはもってこいの場所で
ございます。
今では人々の憩いの場所として親しまれていますが、
戦国時代には徳川と対決するにあたって、
軍議が開かれていたであろう場所だと
思うと、歴史ロマンを感じずにはいられないですね。
この上田城は上杉軍の侵攻に備えたお城を
造るということで、真田昌幸公が徳川家康を
上手く利用して造らせたお城です。
真田氏の上州沼田領について徳川家康は北条に
渡すよう命じましたが、昌幸公はこれに従わずに
上杉氏を主としていくことを選びます。
この事に徳川家康は怒り7000の兵を上田に
派兵することになります。
これが第一次上田合戦の始まりです。
この後第二次上田合戦に勝利したものの
関ケ原で石田三成が敗れ、西軍についていた
昌幸公と信繁公は上田城から和歌山にある
九度山に送られる事となり、
上田城は完璧にはかいされます。
東軍についていた信繁公の兄信之公が上田に入り
ますが、信之公は城を再興せず三の丸の城下町に
屋敷を構えて藩主となりました。
今現在の上田城の姿は真田氏の後に上田の藩主に
ついた仙石忠政公が再興させたものだと言うことです。
では最後に真田神社の方へ向かいましょう!
真田神社は毎年数多くの受験生がご利益を求めて
訪れる場所で、上田合戦では二度も勝ち
お城が落ちなかった事から、落ちないお城の運気を
いただくために皆一生懸命に祈りに来ます。
戦国時代最も力を持った徳川軍と戦っても
落ちないのですから、信憑性は高いですよね。
本当に凄いパワースポットだと思います。
真田神社では御朱印帳が1500円で、
御朱印が500円です。絵馬は600円です。
カッコイイので是非ゲットしてくださいね。
その他にも境内には真田の六文銭の兜を模した大きな
オブジェクトがあったり、願いを込めた絵馬を飾る
場所には赤い柵がアーチのようになっていて、
色鮮で綺麗です。
色々な願いが込められた素敵な場所であり、
今も真田氏を愛する多くの地元の人々の
温かい想いがこちらにも伝わってくる
特別な場所であることがわかりますね。
昌幸公や信繁公もこの場所を訪れる人々を
優しく見守ってくれている気がしました。
それでは真田神社横を通り西櫓に行ってみます。
こちらには上田城唯一の井戸があり、籠城する時も
水の確保は万全です。
武田氏に使えていた時金堀衆を使って城の水の手を
絶って戦っていたのをずっと見てきたので、
水の重要性は特に気にしていたのでは
ないでしょうか。
上田城は川と川に挟まれた場所にあって、
水攻めされたら孤立しそうですが、
地形的に南側の尼ヶ淵の急峻な崖の段差により
完全な形での水攻めは困難であり、
逆に敵を堰き止めた川の水で撃退させるなど
上手に自然の力を利用して戦って勝つところは
本当に凄いですね。
この井戸には伝説が残されていて、この井戸の中に
隠し通路があって、城下町の上田藩主屋敷に
通じているとか、近くの太郎山まで通路が
繋がっていて万が一の時の逃げ道になってるとか
言い伝わっているらしいです。
真田昌幸公ならば最悪の事態を想定して
隠し通路を造っていたとしてもおかしくはないですね
真田の井戸の近くには新しく作られた真田信繁公の
銅像があり、左手に十文字槍を持ち右手に扇子を
持った、勇壮な姿を拝見できます。
真田信繁公の騎馬像も素晴らしかったですが、
こちらの立ち姿の銅像もまた勇ましく
カッコイイですね。
それでは目の前の西櫓に行ってみましょう。
この西櫓は仙石忠政公が再興した際に建築された
もので東虎口にある北櫓と南櫓と違って、
一度も移築されることなく現存しているものです。
よく考えてみると今上田城にある歴史的建築物は
大抵真田氏が治めていた時代のものでなく、
後に上田の藩主になった仙石氏によって復興
されたものが多いです。
それもしょうがないのですが、上手い具合に真田氏に
利用され造った上田城で二度も真田氏に敗れたと
なれば家康公も怒らずにはいられないでしょうね。
私も徳川家康公の立場なら跡形もなく破壊したい
気持ちはわかります(^o^;
西櫓から尼ヶ淵の方へ目を向けてみると、
眼下に芝生広場が広がり、戦国時代には
ここらへんは千曲川が流れていたとは
思えないくらいのどかな景色ですね。
上田の街並みも綺麗ですし、尼ヶ淵の上から
見ると余計にこの場所の高さがわかります。
敵がこの崖を登ってくることはかなり困難であり、
上田城を攻めるうえで敵の侵攻ルートが
東西南北のうち一箇所なくなることで、
他の場所に味方の兵を送ることができるのは
守る側としては守りやすいと思います。
(あくまでも私の感想ですが^_^;)
最後に上田のお土産を少し紹介します!
上田のお土産で有名なお菓子の一つである
みすず飴は乾燥ゼリー菓子で、一つ食べたら
また一つと止まらなくなる美味しさです。
現在赤スモモを使用した味も限定品として
販売されています。
値段は260gで500円くらいです。
私は上田市観光会館で買ったのですが、
上田城に行く途中にもみすず飴の飯島商店さんの
本店があるのでそちらでも色々な種類が買えますよ。
そして左下のくるみおはぎは旧北国街道沿いにある
名取製餡さんのおはぎで、とても美味しいです。
上田に行くときは必ず買っています。
一つ200円くらいで買えますよ👍
最後に上田駅の大水車近くのお土産処北村さんの
純米どぶろくです。生酒で酵母が生きており
フタを開けるとき炭酸みたいにシュワシュワして
のどごし最高で美味しいです。
お店の人に運ぶとき横にしてはダメと言われたほど
このお酒は生きて息をしてるそうです。
何とか気おつけながら縦にして運びました^_^;
私はあまりお酒の事には詳しくないので逆に
お酒に申し訳ないと思っちゃいました。
フタの上の部分に空気穴的なものがあったので、
そこから息をしてるのかな?
普段全然酒を飲まない私でも楽しめました。
300ml 650円くらいです。オススメです!!
私がどぶろくを選んだ理由が戦国時代の
武士がにごり酒を飲んでいたので、
少しでもその雰囲気を味わえれば良いと
思ったからです。
もう一つが信州限定七味唐辛子ビール!!
八幡屋磯五郎さんとのコラボ商品だそうです。
辛いものが苦手な人でも飲みやすい後味の
爽やかなビールでございます。
一本400円くらいしますね。
まだまだまだ上田には美味しいものが
いっぱいなので、食べに来てください。
ここまで一通り上田城を見てきましたが、
まだまだ私などでは語り尽くせない
魅力が上田の街や上田城にはあるので、
是非皆様も現地に訪れて自分の目で上田の
歴史ロマンやその地域の食を味わい
体感してみてはいかがでしょうか。
◆上田城案内板参照
戦国最強の真田の城をぶらり散策 後編 おわり