ユキスナの歴史散歩

戦国史跡巡りが好きで色々な場所を訪れては写真を撮ったりしています。その中で面白い事や場所やお土産とか気がついたことを記事にしていきたいと思います。歴史散歩の中ではカエルとして登場するのでよろしくお願いします。

南総里見八犬伝ゆかりの地巡り 前編

皆様こんにちはこんばんは!ユキスナです(^^)/

今回は千葉県南房総にある南総里見八犬伝に

関係する地を探索してまいりました。

 

伏姫や八房が暮らした伝説の地へ

 

南総里見八犬伝は江戸時代後期に活躍した作家

曲亭馬琴の作品であり、映画にも漫画本にもなって

有名ですよね。

今回行く場所は南総里見八犬伝の中でも登場した

伏姫籠穴(ふせひめろうけつ)という場所に

行きたいと思います。

伏姫と八房が暮らした洞窟ですね。

交通手段は東京駅からだと

京葉線と内房線を乗り換えながら

岩井駅まで行くのに2時間半くらいです。

岩井駅から歩いて伏姫籠穴まで30〜40分は

見たほうが良いですね。

車だと鋸南富山IC下車10分です。

伏姫籠穴のある場所には車停められる

場所はありますが、そこまで行く道が

細かったりして少し怖いかもしれませんね。

それでは岩井駅から出発したいと思います(^^)/

今回は富山山頂にある八犬士終焉の地も

訪れたいと思っているので、登山ルートも

確認しておきましょう。

 

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朝早く来る場合はお店がどこも開店してないので、

あらかじめパンやおにぎりなど食料を持って

来たほうが良いですよ。

駅周辺など行く道すがらコンビニは無いので

注意です。駅前にお土産屋さんがありますが、

パンやおにぎりなどは無くお菓子などお土産類

だけなので、食料は持参しましょう。

岩井駅を出て直ぐ左の方に歩いていくと

伏姫と八房の像がある公園があります。

車で来ると駅近くにあるこの公園を見逃して

しまうので注意しましょう。

やはり目に見てわかる物が存在してると

わかりやすくて良いですよね。

里見八犬伝の世界に入れます(^^♪

 

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この公園を通り過ぎると左側に踏切が

あるので、そこを渡ってひたすら

まっすぐ進んでいくと伏姫籠穴の案内板が

見えてきます。

 

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案内板をまた左に曲がっていくと、先の方に

学校が見えてくるのでそこを右に進むと

細い道が現れるので、そのまま歩いて行きましょう。

山の中に通じる道なのか周りの雰囲気が

変わったように思えて、少し怖い感じがしました(^_^;)

私が行った時は前日雨が降ったのか、

道に水たまりが多かったように思えました。

雨が降ったときは道が滑りやすくなってるので、

歩くときは注意が必要です。

道の右側は急な斜面になっており下に小川が

流れています。子供が覗き込んだりすると

危ないので気おつけてください。


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木々で囲まれた道をゆっくり歩いていくと、

何だか戦国の世にタイムスリップしたような

不思議な感覚があり、南総里見八犬伝の世界に

段々入っていくような気持ちになりました。

周りには人の気配がなく木々の陰で少し

薄暗い感じもして、いよいよ目的地が近い事を

感じさせてくれます。

普段都心では感じないような雨降り後の

コケなのか土なのか自然の匂いを

体に取り込みながら進んだ先に

昔話に登場するような山寺の門前が目の前に

現れました。

伏姫籠穴に到着です(^_^)

入口近くの門の奥にある犬塚の石碑には

伏姫が眠っていると言われてます。

ここまできてトイレに行きたくなったり

しますよね、大丈夫です!

入口右側にトイレもあるので安心ですよ。

周りが森なので虫が急に出てくるかも

しれませんが、そこはしょうがないですが(^_^;)

㊟この近くには自販機など何もないので、

水分補給できる物をあらかじめ持ってくる

ようにしましょう。


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それでは門をくぐり異世界に入って行きましょう!

伏姫や八房は物語の中に存在しているはずが、

何故か実際の場所にも洞窟が存在しており、

誰がいつ作ったのかは不明のままで

未だなおわからない謎なのであります。

ここで一つ南総里見八犬伝の物語を

簡単に説明しますと、戦国時代の安房国

(現在千葉県南部の場所)を支配していた

里見氏の物語です。

里見家は安西家と安房国をめぐり争い

里見義実が自分の城で籠城していたとき、

冗談で飼い犬の八房に敵の大将の首を

とってきたら、自分の娘である伏姫の

婿(むこ)とすると約束しました。

すると八房は本当に敵の大将である、

安西景連(あんざいかげつら)の首を

とって手柄をあげました。

里見義実は約束を守らず八房に

食べ物など褒美を与えますが、

受け取らず里見義実は怒りました。

しかしその姿を見た伏姫は

父である義実に約束を守るように

頼みます。

そして伏姫と八房は富山の洞窟に住むことに

なるのです。

しばらくすると伏姫には八つ子がお腹に

宿ってることを、神童から知らされて

伏姫は死を覚悟します。

そんな時に義実が伏姫を救うべく富山に

金碗大輔(かなまりだいすけ)婚約者を派遣して

八房に向けて銃の玉を放ったのですが、

玉が伏姫にもあたってしまい亡くなって

しまいます。

その伏姫の亡くなった遺体から八つの

光の玉が出てきて四方八方に飛んで

行きました。

その後各地に玉を持つ八人の若者が

生まれて、不思議な縁により出会って

行き里見家のため戦っていくことに

なるのです。

そんな南総里見八犬伝の物語を話してる

うちに、どんどん周りは静寂に包まれていき

鳥の鳴き声だけが優しく耳に響く心地よい

感じになってるのが全身でわかりました。

最初は怖い感じもしましたが導かれるかのごとく、

コケの階段をひたすら上がって行くと

 

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何とも言えない幻想的な場所であり、

神々しさすら感じられる場所にたどり着いたのです

この場所は八角形の舞台となっており、

それぞれの柱には八犬士の名前が入っています。

伏姫舞台と呼ばれているらしいですね。

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八犬士全員の名前を見ていきますと、

1.仁の玉を持つ犬江信兵衛仁

 (いぬえしんべえまさし)

2.義の玉を持つ犬川荘助義任

 (いぬかわそうすけよしとう)

3.礼の玉を持つ犬村大角礼儀

 (いぬむらだいかくまさのり)

4.智の玉を持つ犬坂毛野胤智

 (いぬさかけのたねとも)

5.忠の玉を持つ犬山道節忠与

 (いぬやまどうせつただとも)

6.信の玉を持つ犬飼現八信道

 (いぬかいげんぱちのぶみち)

7.孝の玉を持つ犬塚信乃戍孝

 (いぬづかしのもりたか)

8.悌の玉を持つ犬田小文吾悌順

 (いぬたこぶんごやすより)

あくまで小説の中の登場人物達ですが、

我々読者に強い影響力を与えるほど

魅力ある人間だからこそ、

実際の伝説の地であろうこの場所にも

関連する物を作りたい、多くの人々に

見てもらいたいと願う地元の人々の思いが

伝わってくるようで良かったです。


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ここまでくれば洞窟まであと少し!

洞窟の入口近くには扉がありその先は細い

階段になっているので、足元注意です。

どんどん近づくにつれ鳥肌が立つような

感じがして不思議な気持ちになり、

本当に今にも伏姫と八房が出てくるような

感じがしました。

 

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洞窟の入口の高さは1m間口2m奥行き6m

奥の天井の高さは1m80cm

洞窟全体直径3m60cm

昔の人の身長150〜160cmくらいで言えば

暮らせそうですね(^_^)

入口から奥の方を見てみると、

八犬士の「仁義礼智忠信孝悌」の玉が置いて

あります。まさに今でも八犬士がこの地を

守ってる感じがしますね。


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八犬士と伏姫にパワーをもらったあとに、

いよいよ八犬士終焉の地である富山山頂に

行きたいと思います。

伏姫籠穴の最初の入口まで戻ったら、

右の方の道に富山山頂へのルートが

あります。しかし!

よく看板を確かめてみると落石や倒木などで、

道が危険なので、こちらのルートから

登らないでくださいと書いてありました(+_+)

ちょっと途中まで様子見してきましたが、

やはり危険だということで、今回は断念して

八犬伝の博物館のある館山城に向かいたいと

思います!


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富山山頂の終焉の地へは日を改めて

別のルートから行きたいと思います。

その時はまた更新いたします(^^)/

 

おまけ

帰り道綺麗な蝶々が現れたので伏姫が

別れの挨拶しにきたのかと勝手に妄想して

楽しんでました(^_^;)

注(多分この蝶々は水を飲みに来たのであり、

そのほとんどがオスらしいですねw)


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八犬伝まるわかりBOOK参照
南総里見八犬伝ゆかりの地巡り 前編   おわり

 

南総里見八犬伝ゆかりの地巡り 後編へつづく