ユキスナの歴史散歩

戦国史跡巡りが好きで色々な場所を訪れては写真を撮ったりしています。その中で面白い事や場所やお土産とか気がついたことを記事にしていきたいと思います。歴史散歩の中ではカエルとして登場するのでよろしくお願いします。

黄金を探しに湯之奥金山博物館へ

こんにちは皆様元気でいらっしゃいますか?

ユキスナです(^_^)/

今回は武田軍の財政を支えた金山の事をより詳しく

知るべく、山梨県の身延町にある湯之奥金山博物館に

行って来たことを記事にします!

 

甲斐の国の金山を支えた金山衆!!

最初に湯之奥金山博物館までの交通手段を

紹介しますと。

新宿から甲府まで特急列車で1時間30分で、

甲府から下部温泉駅まで身延線に乗り換えて

1時間です。

特急ふじかわの券を買って行けば40分くらいで

行けます。


f:id:yuki-snu2:20220524180508j:image

私は初めて身延線に乗るので途中の駅も

見てみたいという気持ちがあったので、

時間をかけましたが、急ぎの方は

特急列車に乗ったほうが良いです。

甲府駅の1番ホームの先に身延線乗り場が

ありますよ。
f:id:yuki-snu2:20220524180530j:image

f:id:yuki-snu2:20220524180548j:image

ここで一つワンマンカーの乗り方や運賃の支払方法を

みていきますと、ワンマンカーは普通の電車のように

乗るとき自動でドアが開かず、乗降口の横にある

ボタンを押して乗ったり降りたりします。

駅のホームには乗車位置があるのでその前でお待ち

ください。

電車が来て乗るときは必ず整理券をお取りください。

甲府駅から切符を買って無人駅で降りる場合は、

電車から降りるとき車掌さんに

切符を渡してください。

逆に無人駅から電車に乗るときは、切符を

買うところがないので電車に乗車するとき整理券を

とって、甲府駅についたら1番右側の改札口に行き、

整理券を見せて精算してください。

無人駅から無人駅に降りる場合は整理券を取り

降りるとき車掌さんに整理券を見せて精算して

ください。

車内精算だと1万円や5千円は両替不可なので

そこは注意ですね。
f:id:yuki-snu2:20220524181506j:image
f:id:yuki-snu2:20220524181544j:image
下部温泉駅についたら時刻表もチェックして

おきましょう!

たまにネットで調べた時刻表と違う場合があるので

気おつけてください。

f:id:yuki-snu2:20220524180614j:image

下部温泉駅は待ち合い所的な感じで改札口や

切符売り場はありません。

先にお昼をとりたい方は駅近くの丸一食堂さんを

オススメします。

馬肉を使ったさくら丼やヤマメそばやほうとうも

食べることができますよ。

お昼頃は混み合うので、少し時間をずらして行くと

スムーズにお食事ができると思います。


f:id:yuki-snu2:20220524180803j:image

下部温泉駅から湯之奥金山博物館まで近いので、

道はわかりやすいです。

下部温泉駅の前の道を進んで行くと橋が

見えてくるので、そこを渡ったら右側に

見えてきます。

 

f:id:yuki-snu2:20220524180825j:image

湯之奥金山博物館に入る前にその手前にある

黄金の湯に入って、疲れた足を

癒やしてあげましょう。
f:id:yuki-snu2:20220524180906j:image


f:id:yuki-snu2:20220524181043j:image

泉質はアルカリ性単純温泉で良い具合に

硫黄の匂いがします。

色も黄金色に見えて金山博物館にふさわしい

足湯ですね(^^♪

ではいよいよ館内を巡って行きたいと思います!

湯之奥金山博物館さんの入館料は

入館料   大人  中学生  小学生 未就学児

展示観覧  500円 400円  300円  無料

砂金取り体験 700円 600円  500円  500円

観覧·体験共通 1100円 900円 700円  500円


f:id:yuki-snu2:20220524180925j:image

 

金山博物館に来たからには砂金取り体験は

欠かせないので、観覧·体験共通の券を買いましょう

まずは館内を巡り金山について学んでいきます。

エントランスの右の方に展示ブースに進む道が

あるので、行ってみますと最初に目に入って来たのは

金山坑道を模して立体的に作られたアーチです。

実際の坑道には入れませんが何となくでは

ありますが、坑道の狭さを体験することが

できますよ。

さらに奥に進んで行くと金山で採掘していた

金山衆の暮らしがわかる、ジオラマと映像の

展示スペースなどもあり歴史がわかりやすく

学べて良いです。

ジオラマ展示スペース前のボタンを押すと

映像が始まりますよ。

f:id:yuki-snu2:20220620220432j:imagef:id:yuki-snu2:20220621225954j:imagef:id:yuki-snu2:20220619223640j:image
f:id:yuki-snu2:20220628221430j:imagef:id:yuki-snu2:20220628224119j:imagef:id:yuki-snu2:20220621230040j:image

この地域の金山衆の活動拠点は毛無山の山腹にある

中山金山、内山金山、茅小屋金山の三つの

金山を湯之奥金山とよびそこで高い技術を駆使して

採掘していました。

戦がおきたときは戦国大名である武田氏の要請に

応じて、戦場におもむいていました。

特に城攻めの際の水の手を断つ事に関しては

金山衆の坑道堀の技術が役に立ち、

松山城や長篠城や野田城などを攻めた時

活躍しました。

戦国時代初期頃は地表近くの鉱脈を露天掘りで

掘っていましたが、だんだん枯渇するようになり、

地中深く掘り進んで行ったと思われます。

砕く前に鉱石を焼き窯の中で焼いてもろくさせると

後々砕く作業が楽になります。

掘り出された鉱石は細かく砕く作業(粉成こなし)

砕く、磨る(する)、挽く(ひく)などの工程を経て

ゆり板採りなどの技法で金銀を細かく分けて

いきます。

石臼の中に水と鉱石を砕いた物をいれたら、

よく回していきます。鉱石が泥上に微細化され、

ゆり板(網目のはいった板)でそこに微細化された

金が溜まっていきます。

その溜まったゆり板を水の入った木組みの箱の中に

入れて網目の金を落としていきます。

そうしてゆり分けられた自然金には色々な不純物が

混ざっているので、灰吹作業で取り除きます。

こうした作業で取り出した金を吹金と呼びこれで

鋳造してできたのが甲州金として使われました。

戦国時代はこういう金山や銀山など多くの場所で

採掘されていたのですね。

色々な種類の甲州金が展示されていて、

中々見れないので是非ご覧ください。

江戸幕府の貨幣制度は甲州金の貨幣制度を

参考にしてつくられたみたいです。

武田家は滅亡しても良い制度は後世に

残っていくんですね。

甲州金の展示スペースを進んで行くと、

金山衆が金を鉱石から取り出していく過程を

人形を使って分かりやすく説明されていたのは

良かったと思います。

そのままさらに進むとエントランスに

戻ってくるので、砂金取り体験に挑戦して

みましょう(^^)/

初めにパンニング皿と砂金を入れる小さな

入れ物をもらいます。
係の人が砂金取りのコツを教えてくれるので、

しっかりと聞きましょう。

まずはじめに砂をパンニング皿いっぱいにすくい

水の中で左右に回すように揺すったら、

少しずつ砂を落としていきます。

砂が少なくなってきたら、パンニング皿を縦にして

皿の凹凸部分に砂金が引っかかるようにして

砂を流していきます。

砂金取り体験の時間は30分なので作業は

立ちっぱなしなります。けっこう腰にくるので

休みながらなんとか頑張りましょう!!

これだけの作業でも大変なのに、実際には

他の工程もあると思ったら金の重要性が

余計にわかります。

 

f:id:yuki-snu2:20220630204252j:image


大人の人が30分でとる数はおよそ5個くらい

らしいです。私は惜しくも4個でしたが

中には10個以上の強者もいるらしいです。

大会などのイベント何かも開かれたり

しているので、挑戦してみるのも良いですね。

そして砂金取り体験後に施設関係者の方からの、温かいおもてなしのしいたけ茶が何より美味しかったです。
 f:id:yuki-snu2:20220524181419j:image

湯之奥金山博物館で戦国最強と言われた

武田軍の財政を支えていたであろう黄金の魅力を

肌で感じられ、そこに存在していた金山衆の

掘削技術とそれを上手く戦に利用した武田氏との

深い関わりが良く分かりました。

武田氏が滅亡したあとも金山衆の活躍は

その後も続き、江戸幕府を開いた徳川氏の元で

金山開発は進められていき、金山衆の技術は

全国の金山銀山の掘削作業に影響をあたえて

いきました。

↓湯之奥金山博物館の前の川でも砂金が

取れるかもしれませんが凄く難易度は高いですので

博物館で体験する方が危険もなく、安心して

できますよ。


f:id:yuki-snu2:20220524181256j:image

今回の湯之奥金山博物館でのオススメのお土産は

こちらでございます。

左から「これでよしなに」ユーモアある

商品名ですねw中に甘いお煎餅とレプリカの小判が

入ってます。その隣が小判型入浴剤これもまた

お土産にもらったら嬉しいですね。

そして最後のしいたけ茶は砂金取り体験後にもらった

味が美味しかったので、金箔入を購入しました。

他にも面白いお土産あるので是非お土産コーナーに

お立ち寄りください。

 

f:id:yuki-snu2:20220704184700j:imagef:id:yuki-snu2:20220704184722j:imagef:id:yuki-snu2:20220704184908j:image

 

では今回はこのくらいで次回をお楽しみに(^_^)/

 

◇甲斐黄金村湯之奥金山博物館展示図録参照

 

黄金を探しに湯之奥金山博物館へ    おわり