ユキスナの歴史散歩

戦国史跡巡りが好きで色々な場所を訪れては写真を撮ったりしています。その中で面白い事や場所やお土産とか気がついたことを記事にしていきたいと思います。歴史散歩の中ではカエルとして登場するのでよろしくお願いします。

のんびり散歩 神奈川県津久井城 後編

こんにちは〜(^^)/ユキスナです!

いよいよ津久井城散歩後編に突入しますよ。

今回は根小屋地区のパークセンターに

行ってから、北根小屋に向かい花の苑地に

戻りたいと思います。

 

 

 

パークセンターで津久井城の歴史を学ぶ

 

本城曲輪から根本登山道から降りていき

津久井城主内藤氏の居館跡があった

御屋敷広場に行ってみましょう。

御屋敷広場の上(馬場)の展望台からは

丹沢の景色が見れて綺麗ですよ。

ここからは三増合戦の伝承にもある

場所も望めます。

•石ヶ沢の槍小僧

 津久井城を牽制するのに人形に槍を持たせて

 並べたと伝わる場所

•信玄もろこし

 信玄公は津久井城の内藤勢を脅すため

 金原付近のもろこしの穂に提灯を取り付け

 たそうです。穂に結ばれた提灯の重さで

 首がもたげ茎には兵の血もついていました。

 それ以来牛の飼料用として作られる

 赤い穂のもろこしを信玄もろこしと

 言うそうです。

他にもこの地には信玄公に関係する伝承が

残されているみたいですね。

そしてこの地において武田軍の戦による

影響が大きかったのがよくわかります。

三増峠の戦いの時に武田軍は津久井城からの

援軍を阻止するため小幡信貞と加藤景忠が

津久井城の近くで牽制していました。

ここからの眺めは武田軍の動向がよく

わかります。

 

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ではその下の御屋敷跡に戻りますね。

ここは城主である内藤氏の屋敷があり

けっこう広い場所です。

いざ戦となった場合は上の詰城に登って

戦いに備えるのですね。

今は芝生が広がる静かな場所でありますが、

戦国時代はいつ敵が来るかわからない

なか緊張感を持って、生活していたで

あろう事が想像できます。


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さらに下の方に行くと牢屋の沢が見えてきます。

自然の堀になっていて御屋敷を守っていました。

江戸時代では陣屋の水牢としても使われており、

沢の二又になっているところに牢を作り罪人を

閉じ込めていたらしいです。




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牢屋の沢をこえて江戸時代に陣屋があった

場所に行ってみましょう。

陣屋とは裁判所、市役所などの役目をはたす

場所であり、先程の牢屋の沢の水牢も活用されて

たのがわかりますね。

 

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何気にこういうのが置いてあると、

この場所が甲斐国と相模国の国境近く

だということがわかって

面白いですよね。

 

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パークセンターに入る入口も風情があって

良いです♪
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パークセンターでは津久井の自然や歴史など

学べる場所があり、体験することもできます。


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展示スペースでは津久井城のジオラマ模型が

置いてあり、山城全体の様子がよくわかるように

なっています。

ジオラマの近くには津久井城の歴史や北条氏との

繋がりなど、よくわかる内容の資料が並べてあり

気軽に見ることができます。

鎧などのレプリカも展示されており、

刀や火縄銃などは手に持って重さを体感することが

できますよ(^_^)/

是非パークセンターに訪れた際は刀や火縄銃の

重さを体感し、戦国の世に思いを馳せてみましょう。



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それではパークセンターから北根小屋地区に

行って、花の苑地方面に戻りますね。

戻る途中にデッキ園路から津久井城の竪堀など

見やすくなってるので、是非よってみてください。

 

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園路から見ると竪堀の様子がよくわかりますね。

今は草木が多く見えにくいですが、私の想像では

しっかりとした強固な堀が頭に浮かんでます。

敵が攻めるには苦労しそうですね。

 

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根本登山道近くに案内板があるので現在地を

確認してみましょう。

城山散策絵図などのガイドマップも箱の中に

おいてあるので持ってない人はもらっていくと

便利ですよ。

 

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さらに進んでいくと道をショートカットできる

下に降りる階段があります。


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そちらに向かわず左手の方の道に行くと

展望台に行けるので、周り道になってしまいますが

展望台からの素敵な景色を見ていくのを

オススメします。


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展望台からは北根小屋地区と津久井湖が見えます。

湖畔を見ながらゆっくり飲み物飲んだり休憩

するには最適ですね。


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展望台近くの道からは本城曲輪のあたりが

よく見えます。

あそこからここまでよく歩いたなと

自分で自分をほめたりして^_^;

さらに進んでいくと湖畔展望園路があり

こちらにも展望台があります。


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ここまで来ると花の苑地までもう少しですよ(^_^)

園路沿いには綺麗なトイレなどもあり、

休めるベンチもあって嬉しいですね。

こういうところに来ると何気に座るところが

多くあるのはありがたいですよね。

歳を重ねると、そのありがたみが余計に

わかります。


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この近くには小網登山道があってこちらは

ちょっと険しい登山道になってるみたいです。

興味がある方は是非チャレンジしてみてください。

そして園路を歩いていくと山側に城山御林の

江川ヒノキの説明板が見えてきます。

江川ヒノキは江戸時代に森林保護の目的で

代官の江川太郎左衛門が植林したことから、

江川ヒノキと呼ばれるよになりました。

江戸時代から植林してくれたおかげで

現在でも元気に成長し人々を見守ってくれて

いるのですね。

 



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ここをすぎればもう花の苑地!!

登ったり下ったり色々大変でしたが、

何とか津久井城攻略です(^_^;)

まだ行けていない場所もありますが、

また機会があれば訪れて記事に追加していきたいと

思います。

 

 

まとめ

 

この津久井という場所は甲斐国と相模国との国境に

隣接した難しい立場の場所にあり

どちらの国にも影響をあたえる重要な

所だったというのは間違いないです。

武田軍と北条軍の三増合戦などの大戦を

乗り越えてきた津久井城は

豊臣秀吉の小田原合戦により

豊臣方の徳川の兵に取り囲まれ大規模合戦は

なかったにせよ、落城することになります。

小田原城に籠城していた津久井城主の内藤直行は

戦が終わったあと北条氏直とともに高野山に

行ったとされています。

城主不在の津久井城で戦っていた内藤綱秀は

その行方がしれないとされていますが、

最後まで北条方として戦った津久井衆の

意地を見せたのは間違いないと思います。

 

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↑北条の家紋の木の板は水の苑地の入口あたりに

 置いてありました。

 

 

津久井城のお土産!!

 

何とか津久井城のグッツを探していたのですが、

最初に観光センターに行ってみたら

御城印はあったのですが、これといった

津久井城のグッツがおいてなかったので、

パークセンターに行ってみたら

内藤氏の家紋が描かれた手拭いがあったので

購入しました(^_^)

ガイドブックも600円で販売されているので

より詳しく津久井城の事を知りたい方は

オススメです。


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◆津久井湖城山公園案内板参考

◆津久井湖城山公園ガイドブック参考

 

注、津久井城の登山道の中には急峻で危険な

  場所もあるので軽装備で登る方は

  注意が必要です。

  特に鷹射場から小倉方面の十兵衛山に

  行く途中の男坂女坂は軽装備では

  危険ですので注意してください。

 

 

のんびり散歩 神奈川県津久井城 後編   おわり

 

また次回の記事でお会いしましょう(^^)/